【コロナクラスター】老健でコロナクラスターが発生した話【看護師視点】

こんにちは。

今回は職場でコロナのクラスターが発生した時の話をしたいと思います。

 

現在、私は介護老人保健施設で看護師として働いています。
施設では、80代から90代の方が中心に生活をしています。
施設で生活されているみなさんは、通いではなく、施設に寝泊まりをして生活をされており、病院から自宅に帰る前のワンステップ、または自宅では生活が難しく、施設で生活をされているような方がいらっしゃいます。

病院とは異なり患者さんとは言わず、入所者や利用者と呼ぶことが多いです。
今回は、入所者さんという呼び方で統一をしていこうと思います。

私の働く施設では入所者さんは2つのフロアで生活をされています。
1つのフロアに約50名、計100名の入所者さんがいらっしゃいます。

2つのうち、1つのフロアの入所者さんはほとんどの方が、認知症を患っています。
また、認知症との診断がついていない方でも、80歳を超えている方が多く、認知機能が低下している方がほとんどです。

もう1つのフロアでは、先程のフロアの方に比べると、やや認知機能が保たれている方が多い状態です。

 

 

緊急事態宣言が出されてから、施設では面会を止め、施設のスタッフ以外の外部の方の出入りがほとんどない状態でした。

つまり、最初にウイルスを持ち込んだのはスタッフということです。

どれだけ予防していても、残念ながら感染してしまうこともありますが、やはり高齢者が多く生活する場で働いているという自覚を持ち、スタッフが気を引き締め生活をしていく必要があったと思います。

 

施設内で最初にコロナウイルスが陽性と診断が出たのは、入所者さんでした。
熱が出て病院に行き、その際検査にて陽性と発覚しました。

当日、私はお休みだったため詳しい状態は分かりませんが、施設はかなりのパニックになっていたと思います。

その後、スタッフ全員検査を行い、スタッフからも陽性の方が出てきました。

 

ここからは、反省点を3つに分けて振り返っていきたいと思います。

 

1.施設のルールが弱い

まず、コロナが流行り出した時点で、施設での感染予防対策をしっかりと見直す必要があったと考えます。

また、もし陽性者が出た場合どのように行動をするのか、この内容がすごく薄い内容であり、スタッフ全員が把握をできている状態ではありませんでした。

翌日、私が出勤した際も、普段と変わらない状態で施設は動いていました。
みんなが同じ場所で過ごし、食事をとる。

陽性が発覚した後の、最初の動きとして適切ではありませんでした。

その後、入所者さんにはできるだけお部屋で過ごしていただくよう説明を行い、入所者さん同士の接触を最低限にしていきました。

 

現在は、各部署で話し合いをし、マニュアル作りを行うようにしました。
今回のことを振り返りながら、日頃の感染予防対策と、感染者が出た際の動きを一から考え直し、具体的にどのように行動していくのかを決めました。

 

2.利用者さんの協力が難しい

先程、施設の紹介でもお話ししましたが、入所者さんの半数ほどは認知症を患っている方で、その他の方もご高齢であり、認知機能が低下している方がほとんどです。

今日お話ししたことを明日まで覚えている方は何人いらっしゃるのだろうか…
そのような現状です。

その方々に、「コロナ」というものを説明してもなかなか伝わりません。
感染症が流行っている、マスクをしてほしい、部屋から出てこないで欲しい。

これらのことが入所者さんにはうまく伝わらず、なかなか思っている感染対策が実践できず、高齢者が多く生活する場での感染対策実施の難しさを感じました。

また、スタッフ全員マスクとフェイスシールドを着用している状態です。
難聴の方が多く、耳元で大きな声でお話しする必要があり、スタッフと入所者さんの距離を保つことは困難です。

「マスクをしてモノを言ってもわからない。」
「マスクを外しなさい」

何度も何度もこの言葉を言われました。

入所者さんからすると、マスクをつけてお話をすることは聞きづらいだけではなく、マナーとして失礼な行動でもあるのだと分かりました。

同じような考えで、入所者さんはお話をする際に、マスクを外される方がほとんどです。

中にはマスクを食べようとされる方もいらっしゃいます。

 

また、自宅での生活が困難で施設で生活をする必要がある高齢者。
適切な表現方法が見つかりませんが、このような方々を感染予防とはいえ、お部屋に閉じ込めることのリスクもあります。

いつ転倒されるか、誤嚥されるか、失禁されるか…
大袈裟にいえば、もしかすると呼吸が止まってしまうこともあるかもしれません。
このような危険性を考えると、お部屋での生活は非常に難しいことでもありました。

 

3.看護師以外の職種も多く働いている

3つ目は、施設内では看護師以外の職種の方も入所者さんと関わる機会が多いといことです。

施設の場合、入所者さんと多く関わる職種として介護スタッフがいます。

看護師は学校で感染予防や対策を必ず学んでいますが、介護スタッフの中には介護士の資格を持っている方と、持っていない方がいます。

感染予防はスタッフ全員が確実に行動できないと、予防にはなりません。

施設に転職するまでは病院で働いていたため、「スタッフ全員が感染予防を理解している」というのが当たり前でした。

しかし、施設になるとそうはいきません。

感染予防のための手袋やガウンの着脱方法、ゾーニングなど、スタッフ全員に理解をしてもらう必要があることも大きな課題だと分かりました。

実際に陽性と診断が出て、パニック状態の中スタッフへ指導するのは困難でした。

日頃からスタッフへ周知を行い、実際に行動するときに動ける体制、知識を身につけておく必要があると分かりました。

 

 

最後に

クラスターが収束し、コロナの陽性と診断をされている入所者さんが0になった後、感染予防を続けながらも少しずつ、入所者さんの行動範囲を広げていきました。

やはり、数週間の間でもお部屋の中だけ生活をすると、ご高齢の方には多くのデメリットがあるのだと実感しました。

筋力が落ち、歩けていた方が歩けなくなる。
会話が減り認知機能が著しく低下する。
運動量の低下、認知機能の低下から食欲が低下する…

など、本当に多くのデメリットがありました。

 

そして、人手不足の看護、介護業界。
増えていく高齢者の方々。
少しでも早く、看護・介護業界の人手不足が解消される日が来て欲しい。
そして、新型のウイルスに怯えず生活ができる日が来て欲しいと思いました。

みんなが笑顔で生活できる日が来るといいですね!

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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